豊田•大田 After Dark e/初段
インスタグラムを見ていたら、柴沼さんがポルトガルのシントラで長くプロジェクトだったラインを初登していた。昔シントラにツアー計画したけど天候不順で直前にチェコに変更したな...なんて考えながら見ていたら、柴沼さんの横に見たことある人物が...
金髪クリクリ頭のクリス!
昔、同じジムでめちゃくちゃ強かったクリスが、柴沼さんの横に居る。そういえばポルトガルに引っ越すって言ってた...シントラだったのか!一緒に行ったチェコの岩場はあんまり興味無さそうだった彼(当時リードメインだった?)が、数年後にシントラで未踏プロジェクトを開拓している!!
なんてクライミング界は狭いんだ... と思ったのと同時に、同じような情熱を持ってクライミングを続けているクリスの姿を見て胸が熱くなった。岩場から20分のところに住んで、ジム行かずに岩場ばっかり行っているらしい(笑。
クリスによるシントラ開拓の様子見ていたら、フツフツとモチベーションが。繁忙期でなかなかまとまった時間が取れないが、日も長くなったので仕事帰りの夕方に1〜2時間岩場に寄って気になっていたラインをトライ。大田の突き当たり岩の最後のラインだ。低い岩だがラインが色々と引けて面白い。
シロップdのスタートから始まりイースターdに抜ける顕著なトラバースライン。この岩で一番攻撃的なラインだ。最後の一手までは足位置が分かれば難しくないが、ラストのランジが難しい。ここ数日気温が上がりすぎたせいか、ランジ前の左手アンダーが引きすぎるとすぽすぽ抜ける。そして足も核心前でどんどん悪くなり、こちらも抜ける。思い切ってランジ体勢に入れないというストレスフルなランジ課題。
日が落ちて暗くなる直前、焦りながらも10分しっかりとレスト。風が出て少し気温が下がった。半分諦めたトライで全てがばっちりハマり、殆ど強度を感じずに登れた。時間の問題もあり久しぶりにかなり集中していた。f/二段くらいあるかと思ったが、数日後の気温の下がったパリパリフリクションの日に再登すると、直ぐに出来てしまった...アンダーも抜けない。グレードは初段/eとしたい。フリクションって怖い。
After Dark e/初段
外岩っぽいアンダーの続く足さばきと、ジム課題のようなコーディネーション的なランジ。現代だから出来たようなラインとムーブで、小さい岩ながらなかかなか面白い課題だった。最後一手だけなかなか止まらず、トライ数が増えるとアンダーがヨレてくる。久しぶりに登りながら「やった〜、出来た〜」と叫んでしまった。
(ちなみに、地面スレスレのガバ足はどうしても足の一部が地面に触れてしまう感じがしたので使っていません。使っても良いと思いますが、身長がかなり高くないとアンダーが効かなくなりそうな絶妙な位置にあります...)
After Workにギリギリ暗くなる前に登れたのでAfter Darkとしました。響きがしっくりくるなと思っていたら、村上春樹さんが同名小説を書いてましたね。村上さんの小説をまとめて読んだのはもう15年以上前。それでも小説が持っていた青灰色のようなトーンはよく覚えている。まさしくそんな時間帯に登れた課題だ。キリンのスプリングバレーにAfter Darkもありますね。
PS,この岩にいくつかラインを引きたいと思ったのはプロジェクトFをトライしていた時のこと。よく子連れのお父さんが登りに来ていた。私自身三児の父でもあるので子連れ外岩の大変さは良く分かる。この辺にもっと色々なグレードがあればもっと楽しめるだろうな...と岩を見ていたら、顕著なラインが複数見えた。子連れで来ても本気トライ出来ると親も楽しいですよね。是非ご賞味ください。


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