岩の解像度

仕事がひと段落したので、久しぶりの岩へ。朝方の雨でしばらく通っていた川沿いのプロジェクトはびちゃびちゃ。仕方ないので気になっていた岩を2時間かけて掃除。数年前、豊田に通い初めてすぐに見つけたラインだが当時はハイボール過ぎて登れないものだと思っていた。今見ると確実に登攀可能なものだと分かる。細かいホールドは僅かに繋がっており。少なからず私にも可能性はありそうだ。だいぶ難しそうだけど...登りたいな。

3時頃に移動。乾いていそうなプロジェクトFに。実に3ヶ月ぶりくらい。アップの代わりに初手をやろうとスタートについた所でハッとした。3ヶ月前に使っていたスタートホールドと全く違うホールドを持って、スタートポジションに入っている自分。そして遥かにスタートが楽に出れる。使える足位置も全然違う...

3ヶ月間、色々なプロジェクトを触ってきたおかげで岩を見る目が養われて、可能性のあるムーブや足位置がより高い精度で見る事が出来るようになっている。今まで気づかなかったスタンスや、ムーブが手に取るように分かる...

岩の解像度が遥かに高く、細かく視覚に入り込んでくるような感覚だ...

結局初手をしっかりと止める事は出来なかったが、遥かに簡単にスタート出来るようになっていた。殆どスタティックにムーブを起こす事が出来、自分でも驚いた。SDバージョンのスタートから核心までのムーブも3ヶ月前は全然出来る気がしなかったが、2トライで繋がってしまった...核心に入る体勢が低くなり、だいぶ難しくなるけど。.

ここ1ヶ月、まともに岩の上に立っていなかったので、強くなっているのか全然分からなかった。久しぶりに同じプロジェクトを触り、明らかに岩を見る目が養われていたようだ...進歩が感じられて良かった。　

帰り際に1時間、気になっていたラインをトライ。良いところまで行くが最後のランジが難しく止めきれなかった。次回に持ち越し...今度はアップで触ろう。それにしても1、2週間前まで10度以下で寒いと思って登っていたのに、突然20度超え。ベストシーズンがすっ飛ばされた感じで悲しい。ここ数年、温暖化のせいで緩やかに変わる四季が本当になくなって来たと感じる。